看板を撤去するには?法律や許可などについて
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看板の撤去は、老朽化や事業終了、店舗のリニューアルなどの理由で必要となることがあります。
撤去は単純な作業のように思えますが、看板の大きさや設置場所、使用されている素材や取り付け方法によっては専門的な技術や装置が必要になる場合もあります。
さらに、法的な手続きや安全面の配慮も重要です。
ここでは、看板の撤去を成功させるための方法や注意点、法的な要件、実際のプロセスについて詳しく説明します。
1. 看板撤去の事前準備
看板の撤去に取りかかる前に、事前にしっかりと準備をしておくことが重要です。
まず、撤去をスムーズに進めるために、以下の要素を確認します。
a. 撤去の目的と計画
看板を撤去する理由や目的を明確にしておくことが大切です。
例えば、事業の終了や、古くなった看板の更新などの理由があります。
また、撤去後の予定(新しい看板の設置やそのままスペースを空けるなど)も事前に計画を立てておくと、その後の作業がスムーズに進みます。
b. 法的手続きの確認
多くの都市や自治体では、看板の設置や撤去に関する規制や法律が定められています。
特に屋外広告物法や地方自治体の条例では、看板の撤去に関して届出や許可が必要な場合があります。
まずは、地域の役所や専門機関に問い合わせて、必要な手続きがあるかどうかを確認しましょう。
許可が必要な場合は、撤去作業前にそれを取得しておくことが重要です。
c. 安全対策の準備
看板撤去作業は、高所作業や重機を使うことが多く、労働安全衛生法に基づく適切な安全対策が求められます。
撤去に必要な機材や道具を揃え、作業員が適切な防護具を装着することは必須です。
また、看板が設置されている場所によっては、通行人や周囲の建物に影響を与えないように、作業区域を立ち入り禁止にする措置や安全柵の設置が必要です。
d. 電気やガスの遮断
電気や照明が設置されている看板の場合、電気系統を安全に遮断してから作業を始める必要があります。
これを怠ると、感電事故の危険があります。
専門の電気技師に依頼して、電気が完全に遮断されていることを確認することが大切です。
また、ガスが関連する設備がある場合も同様の処置が必要です。
2. 看板の種類に応じた撤去方法
看板には様々な種類があり、それぞれに最適な撤去方法が存在します。
以下は、主要な看板の種類と、その撤去方法の一例です。
a. 壁面看板の撤去
壁面に取り付けられた看板は、通常ボルトや接着剤で固定されています。
まず、固定されているボルトやネジを外し、看板を慎重に取り外します。
この際、壁面を傷つけないようにすることが重要です。
また、接着剤で取り付けられた看板の場合、専用の溶剤を使用して接着剤を溶かしながら取り外すことが推奨されます。
接着剤が残った場合、壁面の美観を損なわないように、きれいに除去する作業も必要です。
b. スタンド型看板の撤去
スタンド型看板は地面に設置されているため、地中に埋められたベース部分を掘り起こす作業が必要です。
看板の柱部分を切断したり、取り外したりする前に、周囲の土やコンクリートを破壊しないよう慎重に作業します。
特に大型のスタンド看板は、クレーンや重機を使って吊り上げる作業が必要になる場合があります。
c. ネオンやLEDの電飾看板の撤去
電飾看板の撤去では、電気設備に特別な注意が必要です。
まず、電源を完全に遮断し、安全を確認してから作業を開始します。
電線を取り外す際には、専門の電気技師が行うことが推奨されます。
また、ネオン管やLEDのパーツは壊れやすいため、慎重に取り扱い、破損しないように保護しながら作業を進めます。
d. 屋上看板の撤去
屋上に設置された大型看板の撤去は、特に複雑で危険を伴う作業です。
クレーンや高所作業車を使い、看板のパーツを一つずつ取り外していくことが一般的です。
作業中の強風や天候の影響を考慮し、安全な作業環境を確保することが不可欠です。
また、ビルの構造にダメージを与えないよう、慎重に進める必要があります。
3. 撤去作業後の対応
看板を撤去した後には、いくつかの追加の作業が必要です。
看板を取り外しただけではなく、残された跡や廃棄物の処理も含めて、撤去作業が完了となります。
a. 跡の修復
壁面看板や屋上看板の場合、撤去後には壁や屋上に穴や跡が残ることがあります。
これらは美観や建物の構造に悪影響を与えるため、適切に修復することが大切です。
壁面のペイントの補修や、コンクリートの充填、屋根の防水処理などが必要になることがあります。
b. 廃棄物の処理
看板の撤去後には、不要となった部材や電気部品などの廃棄物が発生します。
これらの廃棄物は、地域の規制に従って適切に処理する必要があります。
特に、電気設備やネオン管、LEDパネルなどはリサイクル可能な場合が多いので、リサイクル業者に依頼することが推奨されます。
また、大型の看板は産業廃棄物として処理しなければならない場合もあるため、専門業者に依頼するのが良いでしょう。
c. 新しい看板の設置準備
古い看板を撤去した後、新しい看板を設置する場合、事前にそのスペースを整備しておく必要があります。
新しい看板のサイズや設置場所に応じて、取り付け具や電気配線などを準備し、スムーズに次の作業に移れるように計画します。
4. 看板撤去の費用と業者選び
看板の撤去には費用がかかりますが、その金額は看板の大きさ、設置場所、使用されている素材、撤去にかかる作業時間によって大きく異なります。
a. 撤去費用の目安
一般的には、小型の看板撤去であれば数万円程度、大型の看板や複雑な電飾看板、屋上看板の撤去には数十万円以上の費用がかかることがあります。
また、高所作業やクレーンの使用が必要な場合は、追加の費用が発生することが多いです。
b. 業者の選定
看板撤去を専門とする業者に依頼するのが一般的です。
業者を選ぶ際には、過去の実績や料金体系、作業内容をしっかりと確認しましょう。
特に安全対策がしっかりしているか、撤去後の修復作業も対応してくれるかを確認することが重要です。
見積もりを複数の業者から取って比較することで、適切な業者を選ぶことができます。
5. まとめ
看板の撤去は、単なる取り外し作業ではなく、法的手続きや安全対策、撤去後の処理まで含めて計画的に進める必要があります。
看板の種類や設置場所に応じた適切な方法を選び、専門業者に依頼することで、安全かつ効率的な撤去が可能です。
また、撤去後の修復や廃棄物の処理も忘れずに行い、撤去作業を完了させましょう。
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