看板にUV加工とラミネート加工は必要か

看板にUV加工とラミネート加工は必要か

屋外や屋内に設置される看板は、情報発信やブランディングにおいて重要な役割を果たします。
長期間の使用を前提とすることが多いため、耐久性や視認性、コストパフォーマンスを考慮した設計が求められます。
その中で「UV加工」「ラミネート加工」といった表面加工の有無は、看板の寿命や見た目に大きく影響します。
では、これらの加工は本当に必要なのでしょうか?
以下にそれぞれの加工の特徴と、必要性について解説します。

1. UV加工とは

UV加工とは、「紫外線硬化型インク」「UVカットフィルム」を用いた加工で、紫外線(UV)による色あせや素材の劣化を防ぐことを目的としています。

①特徴

・日光(特に紫外線)による退色を防ぐ
・表面のインクや印刷面の保護効果がある
・一定の光沢感が出るため、見た目が鮮やかに

②UV加工が向いているケース

屋外看板(店舗のファサード、野立て看板など)
直射日光が当たる場所に設置する看板
長期間設置を予定している看板

③メリット

・色あせ防止により、長期間鮮やかな表示が維持される
・高温や湿気などにも比較的強く、素材の劣化を抑える

④デメリット

加工費が追加でかかる
・加工時に表面が硬化するため、若干の反射やツヤが出ることがある(マット仕上げでは気になる場合あり)

2. ラミネート加工とは

ラミネート加工は、印刷物の表面に透明なフィルムを貼ることで、物理的な保護を強化する方法です。
「グロス(光沢あり)」「マット(光沢なし)」の2種類が主流です。

①特徴

・傷や汚れ、水分から印刷面を保護
・光沢を出したり、逆にツヤを抑えたりと、質感の調整が可能
印刷面の耐久性がアップする

②ラミネート加工が向いているケース

・人が触れる可能性の高い屋内サイン(案内板、展示パネルなど)
・雨風にさらされる屋外看板
・デザイン性を重視し、質感までこだわりたい場合

③メリット

・表面がフィルムで覆われるため、掃除やメンテナンスが簡単
・擦れや摩耗による劣化を防止できる
防水性・防汚性が高まる

④デメリット

コストが上がる(UV加工と併用するとさらに費用増)
加工に時間がかかる場合もある
・フィルムの経年劣化によって、表面が曇る・はがれる可能性もある

加工の必要性は「使用環境」と「目的」で決まる

UV加工もラミネート加工も、看板の品質と寿命を伸ばすためには非常に有効ですが、「必須」とまでは言い切れません。
以下のように、使用する状況によって必要性は大きく変わります。

◎加工が必要なケース

屋外で3ヶ月以上使う予定がある
直射日光が長時間当たる場所に設置する
高温多湿や雨にさらされる
高額なデザインで長期間使いたい
・ブランドイメージを大事にしたい(色あせはNG

このようなケースでは、UV加工やラミネート加工は「保険」のような役割を果たします。
多少初期コストがかかっても、色落ちや素材劣化を防げることで、結果的に看板の交換頻度が減り、コストパフォーマンスは高くなります。

△加工が不要なケース

屋内で短期間(1週間〜1ヶ月程度)使用
使い捨ての販促ポスターやPOP
経費を最小限に抑えたいイベント用サイン

このような場合は、加工なしでも特に問題はありません。
むしろ加工コストが無駄になりかねないため、必要最低限の印刷だけで十分です。

UV加工とラミネート加工、両方する必要はある?

看板によっては、UVカットと物理的な保護の両方が必要になるケースもあります。
例えば、屋外で1年以上使用する大型のサインなどは、UVインクで印刷+ラミネート加工のダブル処理が推奨されることもあります。
ただし、ラミネートフィルム自体にUVカット効果があるタイプもあるため、どちらか一方でもある程度の保護は可能です。
予算や使用期間を考慮して、印刷業者と相談のうえで選択するのが賢明です。

まとめ

UV加工・ラミネート加工は「投資」として検討すべき

看板の加工は、単なる見た目の良さだけでなく、「どれだけ長持ちするか」「どれだけ管理が楽になるか」に直結する要素です。
短期間の使用やコスト重視なら不要ですが、長期間・高品質を求めるなら、UV加工やラミネート加工は「必須」と言ってよいでしょう。
最終的には、使用環境・設置期間・見た目のこだわり・予算のバランスで決めるのが現実的です。
看板は「情報を伝える」だけでなく印象を残す」役割も担っているため、適切な表面加工はその効果を最大化するための重要な投資だと考えてください。

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