色のユニバーサルデザインとは?看板を作成する際の色の注意点について

色のユニバーサルデザインとは?看板を作成する際の色の注意点について

色のユニバーサルデザイン(Color Universal Design/CUD)は、年齢・性別・文化・視覚特性の違いに関わらず、誰にとっても「見やすく・分かりやすい」配色を目指す考え方です。
特に日本では約300人に1人が何らかの色覚特性を持つとされており、看板・印刷物・Web・製品表示など、あらゆる分野で重要性が高まっています。

色のユニバーサルデザインとは

色のユニバーサルデザインは、単に「やさしい色使い」を意味するものではなく、「情報が正しく伝わるか」を重視する設計思想です。
例えば、赤と緑を使って「OK/NG」を区別するデザインは一般的ですが、色覚特性によってはその違いが判別しにくい場合があります。
そのため、色だけに頼らず、形・文字・配置などを組み合わせて情報を伝えることが基本となります。

色覚特性と見え方の違い

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人間の色の見え方は大きく分けて以下のタイプがあります。

・一般色覚(C型):多くの人が該当
・P型(1型色覚):赤の見え方が弱い
・D型(2型色覚):緑の見え方が弱い
・T型(3型色覚):青の見え方が弱い(稀)

特にP型・D型は日本人男性に比較的多く、赤と緑、茶色と緑、青と紫などの区別が難しくなる傾向があります。
そのため、こうした組み合わせを避けることが基本となります。

なぜ重要なのか

色のユニバーサルデザインは、単なる配慮ではなく「情報伝達の質」を高めるための手段です。
例えば以下のような場面で大きな差が出ます。

・避難誘導サイン(誤認は危険につながる)
・医療・薬品表示(色だけで区別すると誤用のリスク)
・交通標識や案内看板
・商品パッケージや説明書

つまり、見やすさは「安全性」「信頼性」「売上」に直結する重要な要素なのです。

基本原則

色のユニバーサルデザインにはいくつかの基本原則があります。

1. 色だけに頼らない

色に加えて「文字」「形」「アイコン」を併用することが重要です。
例えば、赤=危険だけでなく「×マーク」や「注意」の文字を併記します。

2. コントラストを確保する

背景と文字の明るさの差(明度差)をしっかりつけることで、誰にでも読みやすくなります。
白地に薄い黄色などは避けるべきです。

3. 判別しやすい色の組み合わせを使う

以下は比較的見分けやすい組み合わせです。

・黒 × 白
・青 × オレンジ
・紺 × 黄色

逆に避けたい組み合わせは下記です。

・赤 × 緑
・緑 × 茶色
・青 × 紫

↓色の組み合わせについては下記をご参照ください↓

4. 情報の階層を明確にする

重要な情報ほど大きく・太く・目立つ色で配置し、視線誘導を意識します。

デザイン現場での具体的な工夫

実際の制作現場では、以下のような工夫が効果的です。

・色覚シミュレーションツールで確認
・グレースケール(白黒)でも判別できるかチェック
・強調部分は色+太字+囲みで表現
・ピクトグラム(絵文字)を活用
・カラーパレットを事前に設計

特に板やTシャツプリントでは、遠くからの視認性も重要になるため、「パッと見て分かる」設計が求められます。

看板・印刷物での活用ポイント

ユーザーの業種的にも重要なポイントとして、看板や印刷物での応用を挙げます。

・屋外看板は日光で色が飛ぶため、より強いコントラストが必要
・小さい文字は色差よりも明度差を優先
・高齢者向けには黄色×黒など視認性の高い配色を採用
・多言語対応時は色よりもアイコン重視

また、ユニバーサルデザインを取り入れることで「親切な会社」という印象を与え、ブランディングにもつながります。

よくあるNG例

実務でありがちなミスとしては以下があります。

・赤文字+黒背景(潰れて読めない)
・カラフルすぎて情報が分散
・色の意味が統一されていない
・背景画像と文字色が同化している

デザイン性を優先しすぎると、逆に「伝わらない」結果になるため注意が必要です。

まとめ

色のユニバーサルデザインは、誰にとっても見やすく、正しく情報を伝えるための重要な考え方です。
単に色を選ぶだけでなく、「どう見えるか」「どう伝わるか」を徹底的に考えることが求められます。
特に看板・印刷・販促物を扱う現場では、視認性=成果に直結します。
色覚特性を理解し、コントラストや補助要素をうまく活用することで、より多くの人に届くデザインを実現できます。
これからの時代、「おしゃれ」だけでなく「誰にでも伝わる」ことがデザインの価値になります。
ユニバーサルデザインを意識することで、より質の高い提案ができるようになるでしょう。

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