看板の寿命とは?耐用年数とは違うその違いと長持ちさせる方法について
お店にとって看板はその店舗の「顔」です
常にキレイに保ち、出来るだけ長持ちさせたいと皆さんが考えていると思います
今回はよく聞かれる「耐用年数」と「看板の寿命」の違いについて、
また看板を長持ちさせる方法等を解説したいと思います。
耐用年数と寿命の違いとは
両方共同じ様な意味ですが、実は内容が違います。
「耐用年数」とは税務上の用語であり、「寿命」は文字通り看板が使用可能な寿命です
耐用年数は国税局が定めたもので、簡単に説明すると資産として計上する際に
この年数であれば資産として認められる年数となります。
耐用年数の違い
看板の種類により、国の定めた耐用年数に違いがあります。
例えばよくある店前のスタンド看板。こちらは耐用年数が3年となっております
袖看板(建物の横についている看板です)については
金属製であれば18年
それ以外の材質であれば10年とされています
つまり金属製の袖看板であれば、18年間減価償却ができる事になります。
耐用年数と寿命とは違います
先程の耐用年数というのはあくまで国が税務上に定めた資産として認める年数ですので
耐用年数=寿命というわけではありません
こちらだけご理解いただけたらと思います。
耐用年数と寿命は別の物としてお考え下さい。
それでは看板の寿命はどれぐらいなのでしょうか??
これにはいくつかの条件、場所、素材等により大きく違ってきますので
まずはそれについてみてみましょう。
看板の寿命に関係してくる事柄
1.設置場所等の環境
まず設置場所が屋内か屋外かで大きく変わってきます。
外の場合、影響を大きく受けるのが
・日差し
・雨
・風
の3要素になります
日差しについては紫外線による色褪せが起こり印刷が薄くなってしまいます
雨の場合は金属部分の腐食などによる劣化です、木材等だとそれが顕著にでます。
風の場合は強風での取り付け部分の疲労や、ネジ止め部分のゆるみ等が起こります
2.素材による劣化
看板は色々な素材で作られています
当然その素材により看板の寿命や強度が違ってきます。
・木の素材
・金属系の素材
・アルミ複合板
木や合板で作成されている看板は簡単な立て看板等に多くみられます。
価格は他の金属製と比べるとかなり安くなりますが、その分強度や寿命とのトレードオフとなります。
定期的に買い替えをしたりするのであれば問題はありませんが
取り外しや付け替えが困難な部分を木材でやってしまうと、経年劣化が早いので
付け替えにお金が大きくかかる可能性があります
金属系の素材は、スチール、ステンレス、等が代表的です。
木材と比べても強度はかなり高く、お値段も上がります。
基本的に看板に使用する金属は錆び防止等はされていますが、それでも完璧ではないので
長年使用しているとどうしても腐食部分が出てきます。
アルミ複合板は最近出た革新的な素材で
低発泡ポリエチレンをアルミの板で挟み込んだ素材です。
金属の耐久性と中の低発泡ポリエチレンによる軽さを両立した素材となり
看板業界ではかなり広く普及し使われています。
また加工もしやすい素材ですので、色んな場面で使いやすい素材です。
建物の壁に貼り付けるとしても
・金属製だと丈夫だがかなり重い
・木材製だと軽いが壊れやすい
という従来の素材の課題点を補う素材となっています。
耐久性の面も含めるとオススメの素材です
3.作成方法による違い
看板の板面に表示する物が何になるか、どういった加工がされているかで
寿命が変わってきます。
・単純な紙出力
・表面のラミネート加工
・耐光性のラミネート加工
カフェ等にある簡単な立て看板・スタンド看板の場合印刷した紙を差し込むタイプの物があります
こういった物は紙自体は寿命が短いですが、差し替えが可能な物になりますので
本体が無事であればいくらでも差し替えて対処が可能です。
日替りや月によって内容が変わるのであれば、かなり有効です。
そういった物ではなく、平板に印刷したシートを貼り付ける場合
一般的には表面に透明のラミネートを貼り、はがれや雨風等から防ぎます
またこのラミネートには耐光性のあるものもあり、日焼けや色褪せから守る役割もあります
こういった事で寿命に違いが出てきます。
一時的にだけ使うのであれば、耐光性を無視しても問題ありませんが
長く使うのであれば、耐光性のラミネートは必須といえます。
用途によって素材等を選ぶ事が大事
前述のように、素材や加工方法は様々ですので
使用用途に沿った素材・方法で作るのが一番寿命を延ばすコツになります。
例えば屋外であれば、日差しや雨を考慮して耐光性のタミネート加工をしておく。
素材も価格だけ見て木材等にせず、雨に強い物を選ぶ等・・・
また購入、注文をされる際にはお値段だけではなく
「どれぐらい長持ちするのか」
という点にも注意する必要があります。いくら安くてもすぐダメになって
作り直し、となると余計に金額がかかってしまいます。
それらを念頭において、自身にあった素材等で看板を選びましょう!
気になる方は是非お問い合わせ下さい